ピアノロールは、音を四角いブロックで並べる図だよ。作曲アプリのほとんどがこの形を使っていて、このサイトの作曲ラボもピアノロール。見かたのルールは2つだけ。縦が音の高さ、横が音の長さ。ひとつずつ見ていこう。
1縦は「高さ」。上の段ほど高い
左はしに縦に並んだ「ド・レ・ミ…」は、第2回の鍵盤を縦に立てたもの。ブロックが上の段にあるほど高い音、下の段にあるほど低い音になる。楽譜の「上ほど高い」と同じ考えかただね。
ブロックが右へ進みながら、階段のように1段ずつ上がっていく。これがドレミファソラシド。楽譜だと五線の「線、あいだ、線…」を数えないとわからなかった高さが、ピアノロールでは段の名前を見るだけでわかる。ここがいちばんの良いところだよ。
ドが3つ?:作曲ラボのマス目には「ド」の段が3つあって、それぞれに「まん中」「1つ上」「2つ上」と小さく書いてある。同じドでも、上の段ほど高いドだ。この講座では、おもに「まん中のド」から「1つ上のド」までを使う。上の図も、この2つのドのあいだだよ。
2横は「時間」。長いブロックほど長い音
ピアノロールは、左から右へ時間が進む。読むときは、左はしから順に右へ。そしてブロックの横の長さが、そのまま音の長さになる。楽譜では音符の「形」で長さを見分けたけど、ピアノロールでは「長さ」で見ればいい。
縦の線にも意味がある。太い線が小節の区切りで、太い線から太い線までが1小節(4拍)。その中の少し濃い線が拍の区切りで、1拍ずつ「1・2・3・4」と数える目印になる。いちばんうすい線は、1拍をさらに半分にした線だよ。作曲ラボのマス目も同じ線の引きかたで、1マスが半拍(8分音符)。「置く長さ」で「16分」を選ぶと、マス目がもう半分に細かくなる(この講座では、しばらく使わなくてOK)。
- 8分音符うすい線1つぶん(半拍)。1小節に8こ入る。
- 4分音符濃い線1つぶん(1拍)。手拍子1回の長さ。
- 2分音符2拍ぶん。小節の半分。
- 全音符4拍ぶん。1小節まるごと。
第3回で手拍子した「1・2・3・4」が、そのまま濃い線になっていると思えばいい。名前は覚えなくてOK。「線いくつぶん続くか」が見えれば、それで長さは読めているよ。
ブロックを何も置かないマスは休み(第4回の休符)になる。その長さだけ、歌わずに待つということ。ちなみに、歌詞の欄に入れるスペースは読みやすくするためのもので、休みにはならないよ。休みをつくりたいときは、マスを空けておこう。
3楽譜と並べて見くらべる
同じメロディを、楽譜とピアノロールの両方で書いてみた。作曲ラボのお手本曲「おはようのうた」の、はじめの4小節だよ。歌わせると、楽譜とピアノロールの同じ音がいっしょに光る。
見くらべると、ちゃんと対応しているのがわかるかな。
- 高さ楽譜で上にある音符ほど、ピアノロールでも上の段にある。「お・は・よ・う」の「う」がいちばん高い音で、1つ上のド。
- 長さ黒い4分音符は濃い線1つぶんのブロック。最後の「き」は白くて丸い全音符で、ブロックも1小節いっぱいに伸びている。
- 歌詞楽譜では音符の下、ピアノロールではブロックの中。1つの音に1文字ずつ。
つまり、楽譜とピアノロールは同じ中身を、ちがう絵で描いたもの。楽譜は「形を覚えれば、たくさんの情報を小さく書ける」書きかたで、ピアノロールは「覚えなくても見ればわかる」書きかた。これから作曲をはじめるなら、ピアノロールで十分だよ。楽譜は、気になったときに第4回を読み返せばいい。
4打ち込みのコツは「1小節ずつ」
ピアノロールに音を置いていくことを打ち込みと言う。知っているメロディを打ち込むときは、こんな順番でやると迷わないよ。
- 1小節ずつ進める。一気に全部置こうとせず、太い線から太い線までを1つの単位にする。
- まず高さ、次に長さ。音の始まる場所にブロックを置いてから、長さを伸ばしたり縮めたりする。
- 置いたら聞く。1小節置くたびに歌わせてみる。おかしいと思ったら、その小節だけ直せばいい。
まちがえても、ブロックは消したり動かしたりが何回でもできる。紙の楽譜とちがって、消しゴムのあとも残らない。気楽に置いてみよう。