作曲講座(初歩編) / B 楽譜とピアノロール / 第5回

第5回 ・ 楽譜とピアノロール

ピアノロールの見かた

読む時間 約7分作曲ラボを使うここから手を動かす
ピコ
ピコ楽譜とピアノロール、どっちを覚えればいいの? 両方はむりかも…
ゴンタ先生
ゴンタ先生作曲するなら、ピアノロールだけで大丈夫だよ。同じメロディを2つの書きかたで見くらべてみよう。
ピコ
ピコひとつでいいなら、気が楽!
この回でできること

知っているメロディを、ピアノロールに打ち込める

ピアノロールは、音を四角いブロックで並べる図だよ。作曲アプリのほとんどがこの形を使っていて、このサイトの作曲ラボもピアノロール。見かたのルールは2つだけ。縦が音の高さ、横が音の長さ。ひとつずつ見ていこう。

1縦は「高さ」。上の段ほど高い

左はしに縦に並んだ「ド・レ・ミ…」は、第2回の鍵盤を縦に立てたもの。ブロックが上の段にあるほど高い音、下の段にあるほど低い音になる。楽譜の「上ほど高い」と同じ考えかただね。

ブロックを押すと、その音をピコが歌う。左の「ド・レ・ミ」を押すと、その段の高さを確かめられるよ。

ブロックが右へ進みながら、階段のように1段ずつ上がっていく。これがドレミファソラシド。楽譜だと五線の「線、あいだ、線…」を数えないとわからなかった高さが、ピアノロールでは段の名前を見るだけでわかる。ここがいちばんの良いところだよ。

ドが3つ?:作曲ラボのマス目には「ド」の段が3つあって、それぞれに「まん中」「1つ上」「2つ上」と小さく書いてある。同じドでも、上の段ほど高いドだ。この講座では、おもに「まん中のド」から「1つ上のド」までを使う。上の図も、この2つのドのあいだだよ。

2横は「時間」。長いブロックほど長い音

ピアノロールは、左から右へ時間が進む。読むときは、左はしから順に右へ。そしてブロックの横の長さが、そのまま音の長さになる。楽譜では音符の「形」で長さを見分けたけど、ピアノロールでは「長さ」で見ればいい。

1小節目から順に、8分音符・4分音符・2分音符・全音符。上の小さな数字が小節の番号。

縦の線にも意味がある。太い線が小節の区切りで、太い線から太い線までが1小節(4拍)。その中の少し濃い線が拍の区切りで、1拍ずつ「1・2・3・4」と数える目印になる。いちばんうすい線は、1拍をさらに半分にした線だよ。作曲ラボのマス目も同じ線の引きかたで、1マスが半拍(8分音符)。「置く長さ」で「16分」を選ぶと、マス目がもう半分に細かくなる(この講座では、しばらく使わなくてOK)。

  • 8分音符うすい線1つぶん(半拍)。1小節に8こ入る。
  • 4分音符濃い線1つぶん(1拍)。手拍子1回の長さ。
  • 2分音符2拍ぶん。小節の半分。
  • 全音符4拍ぶん。1小節まるごと。

第3回で手拍子した「1・2・3・4」が、そのまま濃い線になっていると思えばいい。名前は覚えなくてOK。「線いくつぶん続くか」が見えれば、それで長さは読めているよ。

ブロックを何も置かないマスは休み(第4回の休符)になる。その長さだけ、歌わずに待つということ。ちなみに、歌詞の欄に入れるスペースは読みやすくするためのもので、休みにはならないよ。休みをつくりたいときは、マスを空けておこう。

3楽譜と並べて見くらべる

同じメロディを、楽譜とピアノロールの両方で書いてみた。作曲ラボのお手本曲「おはようのうた」の、はじめの4小節だよ。歌わせると、楽譜とピアノロールの同じ音がいっしょに光る。

楽譜
ピアノロール
楽譜の音符の頭の高さ=ピアノロールの段。音符の形=ブロックの長さ。

見くらべると、ちゃんと対応しているのがわかるかな。

  • 高さ楽譜で上にある音符ほど、ピアノロールでも上の段にある。「お・は・よ・う」の「う」がいちばん高い音で、1つ上のド。
  • 長さ黒い4分音符は濃い線1つぶんのブロック。最後の「き」は白くて丸い全音符で、ブロックも1小節いっぱいに伸びている。
  • 歌詞楽譜では音符の下、ピアノロールではブロックの中。1つの音に1文字ずつ。

つまり、楽譜とピアノロールは同じ中身を、ちがう絵で描いたもの。楽譜は「形を覚えれば、たくさんの情報を小さく書ける」書きかたで、ピアノロールは「覚えなくても見ればわかる」書きかた。これから作曲をはじめるなら、ピアノロールで十分だよ。楽譜は、気になったときに第4回を読み返せばいい。

4打ち込みのコツは「1小節ずつ」

ピアノロールに音を置いていくことを打ち込みと言う。知っているメロディを打ち込むときは、こんな順番でやると迷わないよ。

  1. 1小節ずつ進める。一気に全部置こうとせず、太い線から太い線までを1つの単位にする。
  2. まず高さ、次に長さ。音の始まる場所にブロックを置いてから、長さを伸ばしたり縮めたりする。
  3. 置いたら聞く。1小節置くたびに歌わせてみる。おかしいと思ったら、その小節だけ直せばいい。

まちがえても、ブロックは消したり動かしたりが何回でもできる。紙の楽譜とちがって、消しゴムのあとも残らない。気楽に置いてみよう。

やってみよう

「おはようのうた」を打ち込む

  1. 「作曲ラボをひらく」を押して、上の「いま作ってる曲」の横にある「+ 新しい曲」を押して、まっさらなマス目にする。
  2. 「3」の、楽譜と並べたピアノロールの図を見ながら、4小節ぶんのブロックを置く。「置く長さ」を4分にしておくと、1回押すだけで1拍の音が置けて楽だよ。最後の「き」は、置いてから1小節いっぱいにのばす(パソコンは右へドラッグ、スマホはペンを「のばす」にして、のばしたい所をタップ)。左の「ド・レ・ミ」で段を、上の数字で小節を確かめながら、1小節ずつね。歌詞の欄には「おはよう おひさま いいてんき」と書く。
  3. 「ロボに歌わせる」で聞いてみる。答え合わせは「お手本を読みこむ」のおはようのうたで。お手本は「おはようのうた(お手本)」という新しい曲として開くから、自分の打ち込みは消えないよ。「いま作ってる曲」で自分の曲を選べば戻れる。

できたら、5小節目から先も耳で聞きながら続けてみよう。知っている曲を打ち込んでみるのも、いい練習になるよ。

まとめ

  • ピアノロールは、縦が音の高さ(上の段ほど高い)、横が音の長さ。
  • 太い線が小節、少し濃い線が拍。ブロックが線いくつぶん続くかで長さを読む。
  • 楽譜とピアノロールは同じ中身。作曲はピアノロールだけで進めていい。
ゴンタ先生
ゴンタ先生次回は「ドレミの音階と落ち着く音」。メロディをどの音で終わらせると「終わった!」と聞こえるのか、聞きくらべよう。

ことばメモ

ピアノロール
縦=高さ、横=長さで、音を四角いブロックで並べる図。作曲アプリの多くが使う。
打ち込み
ピアノロールなどに、音を1つずつ置いてメロディをつくること。
小節線
小節の区切りの線。ピアノロールでは太い縦線。→ 第3回
8分音符
半拍の音。4分音符の半分の長さ。→ 第4回
音名
ド・レ・ミなど、音の高さにつけた名前。ピアノロールの左はしに並んでいる。→ 第2回

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