作曲講座(初歩編) / A 音のきほん / 第2回

第2回 ・ 音のきほん

音の高さ

読む時間 約6分楽器いらない楽譜が読めなくてOK
ピコ
ピコドレミは知ってるけど、ピアノのどこがドなのか全然わからない…
ゴンタ先生
ゴンタ先生黒い鍵盤の2本組を探せばいいよ。その左どなりの白い鍵盤がドだよ。
ピコ
ピコえ、それだけ!? すぐ探してみる!
この回でできること

鍵盤の上で、ドの場所を見つけられる

1音の「高さ」ってなに?

音には、高い音と低い音がある。小鳥のさえずりは高くて、大きな太鼓のドーンは低い。歌のメロディは、この「高さ」をつぎつぎに変えていくことでできているんだ。

高さには名前がついている。それがドレミファソラシ。名前があるから「ここはミで、次はソ」と、ほかの人やコンピューターに正確に伝えられる。前の回で「頭の中の歌を形にする」と言ったけど、そのための最初の道具が、この音の名前なんだ。

まずは、ピコとゴンタに同じ高さの「ド」を歌ってもらおう。

ふたりとも、まったく同じ高さ(下の鍵盤のまん中のド)で歌っているよ。

声の感じはずいぶんちがうけど、高さは同じ。いっしょに歌うと、ぶつからずにきれいに重なるのがわかるかな。高さが同じでも、声や楽器ごとに「音の色」がちがう。これを音色(ねいろ)と呼ぶ。作曲でまず決めるのは高さのほうで、音色はあとから選べばいい。

2押すと歌う鍵盤で、ドレミを聞こう

ピアノの鍵盤は、左ほど低く、右ほど高い。白い鍵盤には、左から順にドレミファソラシの名前がついていて、シの次はまたドに戻る。下の鍵盤を押すと、ピコがその音の名前を歌うよ。

鍵盤の下の小さいアルファベットは、ドレミの英語での呼びかた。

白い鍵盤だけで、ドレミファソラシドの「音階」がひけるようになっている。黒い鍵盤は、白い鍵盤のあいだにある、少しだけ高さのちがう音。黒い鍵盤にも名前はあるけれど、この初歩編では使わないから、今は気にしなくて大丈夫。白い鍵盤だけで1曲つくれるよ。

3ドの見つけかた:黒い鍵盤の2本組

鍵盤は白ばかりが並んでいて、どこから数えればいいのか迷いやすい。そこで目印にするのが黒い鍵盤の並びかただ。

黒い鍵盤をよく見ると、「2本の組」と「3本の組」が交互に並んでいる。2本組のすぐ左どなりの白い鍵盤が、ド。上の鍵盤で「ドだけ光らせる」を押すと、どのドも同じ位置にあるのがわかるはず。

ついでに、ほかの音の目印も覚えておくと便利だよ。

  • ド・レ・ミ2本組の黒い鍵盤をはさむ3つ。左からド、レ、ミ。
  • ファ・ソ・ラ・シ3本組の黒い鍵盤をはさむ4つ。左からファ、ソ、ラ、シ。

ピアノでも、スマホの鍵盤アプリでも、作曲ソフトの画面でも、並びかたはまったく同じ。一度覚えれば、どこでもドが見つかる。

4オクターブ:同じ名前の音がくり返す

鍵盤を右へ進むと、ドレミファソラシのあと、またドが出てくる。この2つのドは、高さはちがうのに、聞くと「同じ音の仲間」に感じる。この、次の同じ名前の音までの距離をオクターブと呼ぶ。

オクターブちがいのドはとけ合う。ドとシはぶつかって、にごって聞こえる。

1オクターブ上がると、音の高さ(1秒あたりの空気のふるえ)はちょうど2倍になる。だから2つの音がきれいにとけ合うんだ。男の人と女の人が同じ歌を歌うと、1オクターブはなれて歌っていることが多いのもこのため。

黒い鍵盤もふくめて数えると、1オクターブの中には音が12個ある。白い鍵盤が7つ、黒い鍵盤が5つ。この12個がくり返し並んでいるのが鍵盤なんだ。

英語の呼びかた:ドレミは英語で C D E F G A B と呼ぶ。第1回の楽譜の上にあった「C」「F」「G」は、実はドとファとソのこと。コードの名前はこのアルファベットを使うから、第10回で使うときに思い出してね。

やってみよう

ピコとゴンタのドレミをくらべる

  1. 下のボタンで「作曲ラボ」をひらく。
  2. 「本日のプログラム」のドレミを押す。ピコがドからドまで歌うよ。
  3. いちばん上の「うたう人」でゴンタに切りかえて、もう一度ドレミを押す。同じ高さなのに音色がちがうことを確かめよう。

鍵盤アプリやピアノが近くにあれば、黒い鍵盤の2本組を探して、ドを押してみるのもおすすめ。

まとめ

  • 音の高さには、ドレミファソラシという名前がある。
  • 黒い鍵盤の2本組の左どなりがド。どの鍵盤でも同じ。
  • 同じ名前の次の音までが1オクターブ。高さはちがっても仲間に聞こえる。
ゴンタ先生
ゴンタ先生次回は「音の長さとリズム」。手をたたきながら、拍とテンポを体で覚えよう。

ことばメモ

音の高さ
音が高いか低いか。音程(おんてい)とも言う。
音名
高さにつけた名前。ドレミファソラシ。英語では C D E F G A B。
音色
声や楽器ごとの音の感じ。同じ高さでもちがって聞こえる。
白鍵・黒鍵
鍵盤の白い鍵と黒い鍵。黒鍵は2本組と3本組が交互に並ぶ。
音階
ドレミファソラシドのように、高さの順に並べた音。→ 第6回
オクターブ
ある音から、次の同じ名前の音までの距離。高さはちょうど2倍。