1言いたいことは1つ。てっぺんから書く
いきなり8小節ぶんの歌詞を考えようとすると、手が止まる。まずはテーマを1つに決めよう。「朝が好き」「雨の日」「友だちに会いたい」など、ひとことで言えるもので十分。テーマが2つ3つあると、聞く人には何の歌かわからなくなってしまう。
次に、そのテーマでいちばん言いたい言葉を探す。その言葉を、第7回でつくった山のてっぺんにのせる。てっぺんは高くて長い音なので、そこにある言葉がいちばん耳に残るんだ。てっぺんの言葉が決まったら、前後をうめるように残りを書いていく。
たとえば第8回の例は、テーマが「外で歌う気持ち」。1つ上のドのてっぺんに「こえを」の「え」と「てを」の「て」をのせて、「こえを とばそう」「てを ふろうよ」という一番言いたい言葉が目立つようにしてあるよ。
21つの音に1文字。数えかたのきまり
歌詞は、1つの音符に1文字ずつのせていく。ここでいう「1文字」は、だいたいひらがな1文字のこと。ただ、いくつか気をつける文字がある。
| 文字 | 数えかた | 例 |
|---|---|---|
| ふつうのかな | 1文字=1音 | そら → そ・ら(2音) |
| 小さい「ゃ・ゅ・ょ」 | 前の字とまとめて1音 | きょう → きょ・う(2音) |
| 小さい「っ」 | それだけで1音 | いっしょ → い・っ・しょ(3音) |
| 「ん」 | それだけで1音 | みんな → み・ん・な(3音) |
| のばす「ー」 | それだけで1音 | ラーメン → ラ・ー・メ・ン(4音) |
「っ」「ん」「ー」も1音もらうのが、まちがえやすいところ。下の欄に言葉を入れると、何音になるか数えてくれるよ。
ほかにも、作曲ラボで歌詞を書くときのきまりが3つある。
- ひらがなで作曲ラボは、まだ漢字が読めない。歌詞はひらがな(かカタカナ)で書こう。
- 「は」「へ」言葉のおわりの「は」「へ」は、自動で「わ」「え」と歌う(ぼくらは → ぼくらわ)。言葉のおわりにするには、うしろにスペースを入れる。
- スペース読みやすくする区切り。休みにはならないので、休みはマスを空けてつくる(第8回)。
3あふれたら、たりなかったら
作曲ラボの歌詞の欄の下には、「音符 ○こ / 歌詞 ○文字」と表示が出る。数が合うと「ぴったり!」、合わないと「あと○文字たりないよ」「○文字あまってるよ」と教えてくれる。ずれたときの直しかたは、おもに3つ。
- そのままたりない所は「ら」で歌う。とりあえず聞くにはいいけど、歌詞としては変。
- 言葉を足す「あさだね」→「あさだよね」。意味が変わらない短い言葉を足すのがコツ。
- 「ー」でのばす「あさだねー」。「ー」の音符では、前の字をのばしたまま音の高さだけ変わる。
反対に歌詞があまったときは、言葉を短くするか、長い音符を2つに分けて音符をふやそう。1音ずつ文字を直したいときは、ペンの「歌詞」に切りかえて音符を押すと、その音符の文字だけ変えられるよ。
4言葉の高い・低いに合わせると、聞き取りやすい
日本語の言葉には、高い・低いのアクセントがある。たとえば「雨」は「あめ」と前が高く、「飴」は「あめ」とうしろが高い(東京のことばの場合)。メロディの上がり下がりを言葉の高低に合わせると、聞き取りやすくなるんだ。
ロボ声は人の声より聞き取りにくいので、これが意外と効く。ただし、全部の言葉を合わせようとするとメロディがつくれなくなる。聞き取りにくい所だけ直せばOK。歌わせてみて「なんて言ってるかわからない」所があったら、その言葉の高低とメロディが逆になっていないか見てみよう。